ホワイト物流推進運動とは?
ホワイト物流推進運動とは、深刻化が続くトラック運転者不足に対応し、国民生活や産業活動に必要な物流を安定的に確保するとともに、経済の成長に寄与することを目的に、荷主企業と物流事業者が相互に協力して物流の改善に取組む運動であり、以下の効果が期待できます。
・業界の商慣行や自社の業務プロセスの見直しによる生産性の向上
・物流の効率化による二酸化炭素排出量の削減
・事業活動に必要な物流を安定的に確保
・企業の社会的責任の遂行 等
トラック運転手不足は現在、深刻なレベルまで到達しており、トラック運転手の有効求人倍率は2021年3月時点で1.97倍、既存のトラック運転手においても高齢化が進んでおります。
トラック運転手不足の大きな要因は、「労働時間の長さ」「作業負担の重さ」「所得額の低さ」が挙げられます。荷待ちや荷役などの運転以外の業務により、トラック運転手の労働時間は全産業平均と比較し、1.2倍となっており、長時間労働と作業負担増大の要因となっております。
また、長距離運転自体も労働の長時間化の要因とも言えます。
ホワイト物流推進運動参加企業は下記のステップで参加することができます。
STEP1:「自主行動宣言」の必須項目への賛同表明
STEP2:自社でさらに取り組む項目を選定
STEP3:自主行動宣言を作成し事務局に提出
この「STEP2:自社でさらに取り組む項目を選定」において、関光汽船では6つの項目を設定し、トレーラーとSHKグループ船社の大型フェリーを組み合わせた海上輸送の利用による物流の効率化と労働省力化、CO₂削減を提案しております。
「ホワイト物流」推進運動の自主行動宣言
弊社は、国土交通省、経済産業省、農林水産省が提唱する「ホワイト物流」推進運動の趣旨に賛同し、持続可能な物流の実現に向け、2019年12月23日に自主行動宣言を提出しました。
関光汽船は、グループ会社である阪九フェリー・新日本海フェリー、東京九州フェリーの利用を中心とした海上輸送を推進し、物流の効率化と労働省力化・CO₂削減を提案します。
プレスリリース:「ホワイト物流」推進運動の自主行動宣言提出のお知らせ
No. | 分類番号 | 取組項目 | 取組内容 | |
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1 | A | ① | 物流改善提案と協力 | 取引先や物流事業者から、物流の合理化等について要請があった場合は、真摯に協議に応じるとともに、自らも積極的に提案します。 |
2 | A | ③ | パレット等の活用 | 手作業の発生する荷主に対して、パレット化の推進を行い乗務員の負担軽減に取組みます。 |
3 | A | ⑭ | 船舶へのモーダルシフト | 取引先に対して、トレーラーを利用したフェリー輸送へのシフト提案を行い労働省力化とCO2削減に取組みます。 |
4 | B | ① | 運送契約の書面化の推進 | 適正な取引を行う為に、運送契約の書面化を推進します。 |
5 | C | ② | 働き方改革等に取り組む物流事業者の積極的活用 | 働き方改革や輸送の安全性の向上等に取り組む物流事業者を積極的に活用します。 |
6 | D | ② | 異常気象時等の運行の中止・中断等 | 台風、豪雨、豪雪等の異常気象が発生した際やその発生が見込まれる際には、無理な運送依頼を行いません。また、運転者の安全を確保するため、運行の中止・中断等が必要と物流事業者が判断した場合は、その判断を尊重します。 |