NVOCCとは「Non Vessel Operating Common Carrier」の略称で、日本語で非船舶運航業者を指します。NVOCCでは、自社ではフェリーや船舶などの輸送手段を保有せずに、複数の荷主から貨物を預かり、フェリーや船舶を保有する船会社に運送を委託する業者のことを指します。日本では、1990年に施行された貨物取扱事業法の外航利用運送事業にあたり、フォワーダー(利用運送事業者)がNVOCC業務に参入するようになりました。
フォワーダー(利用運送事業者)とは、荷主と船会社や航空会社の仲介者として、国際運送を代行する「貨物利用運送事業者」を指し、荷主から預かった貨物を、船舶、航空機、鉄道、トラックなどの輸送手段を組み合わせた、一貫輸送業務を行います。フォワーダーは、海上輸送特化のフォワーダーを「NVOCC」、航空輸送特化のフォワーダーを「Air Freight Forwarder」に分類されます。
NVOCCを含めたフォワーダーの業務は、グローバル化が進む現代において時代に合わせて日々変化しています。貿易が日常的に行われる現在では、通関業務から、保税地域内での貨物の保管、また梱包・配送業務など、国際物流に関わる業務を幅広く行い荷主の物流業務をサポートします。